自己紹介

姫路城や県内の近世城郭を中心に、「城郭とは何か?」という大きな課題に取り組んでいます。その際、城郭を「施設」としてではなく、軍事的な性格を付帯する「空間」として捉え直す姿勢に立っています。
いわば、城郭という歴史の事象をもっと広義に考えていきたいのです。その中には現実の城跡ばかりでなく、軍学上の架空の理念や人々のイメージといった認識論からの視点が、少なからず含まれます。
実は、城郭の評価それ自体が認識論の範疇にあるので、歴史の中の城郭を正当に位置付けるには、時代背景とその変遷についての総合的な理解が不可欠なのです。
今後は、城郭の魅力の源泉についても考えてみたいと思います。
城郭という過去の遺物が現代に生き続けるのであれば、それなりの意味を問いたいのです。 

出身地:島根県浜田市(日本海に面した松平氏の城下町です。絵が好きだったので、城跡のスケッチなどしておりました。)
性分:破天荒な発想が好きですが、それを然るべき形に創造する過程に、学芸員の本分を感じます。

これまでの活動・研究

  • 2019年1月26日(土)~3月24日(日) 
    特別企画展「姫路 今むかし partⅢ」
  • 2017年7月15日(土)~9月10日(日)
    特別企画展「れきはく玉手箱」
  • 2015年7月4日(土)~8月30日(日)
    特別企画展「姫路 今むかし partⅡ」
  • 2014年3月21日(金・祝)~5月6日(火・祝)
    特別展「軍師官兵衛」
  • 2013年10月12日(土)~12月1日(日) 
    開館30周年記念特別展「名城ふたたび/ようこそ姫路城」
  • 2011年1月8日(土)~2月27日(日) 
    特別企画展「姫路 今むかし」
  • 2009年10月10日(土)~12月6日(日) 
    特別展「国宝 沖縄・琉球王国の美」
  • 2007年10月13日(土)~12月9日(日)
    特別展「過去から未来へ~ひょうごのメッセージ~」
  • 2005年1月15日(土)~3月21日(月・祝)
    企画展「検証!兵庫の災害史―その時、なにが起きたのか―」
  • 2003年2月15日(土)~4月6日(日)
    企画展「城郭研究の開拓者」
  • 2001年4月14日(土)~6月10日(日)
    特別展「天下統一と城」
  • 2000年11月18日(土)~12月17日(日)
    企画展「城郭彩々」
  • 1998年4月18日(土)~6月8日(日)
    特別展「城郭を描く-現実と幻想の構図-」
  • 1997年6月15日(日)~7月21日(月)
    企画展「過去との対話~20世紀の面影~」
  • 1994年4月5日(火)~5月25日(水)
    特別展「城郭のデザイン-国宝姫路城原画展-」
  • 1992年10月3日(土)~11月23日(日)
    特別展「城郭物語」
  • 1992年2月8日(土)~3月22日(日)
    風土に生きる企画展「利神城と平福」
  • 1991年2月9日(土)~3月24日(日)
    風土に生きる企画展「鳥羽正雄と城郭の世界」
  • 1990年3月17日(土)~5月6日(日)
    特別展「きんからかわの世界-黄金の革がむすぶ日本とオランダ-」
  • 1987年10月10日(土・祝)~11月29日(日)
    特別展「姫路城とその時代-官兵衛・秀吉・輝政-」
  • 1984年4月8日(日)~6月24日(日)
    風土に生きる企画展「兵庫の城絵図」

2020年

  • 「研究対象である“城郭史”の関係性を広げる~当館ホームページの学芸員コラム「城郭談義」で考えたこと~」
    (『塵界』第31号、兵庫県立歴史博物館)

2019年

  • 「城郭史研究の評価と提言 ―博物館学芸員の視点から―」
    (『塵界』第30号、兵庫県立歴史博物館)

2009年

  • 「高橋秀吉コレクションの姫路古写真―デジタルデータによる記録化の試み」
    (『塵界』第20号、兵庫県立歴史博物館)

2006年

  • 「災害の記憶と災害文化史観」
    (『塵界』第17号、兵庫県立歴史博物館)

2004年

  • 「近代の姫路城に関する覚書」
    (『塵界』第15号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「鳥羽正雄と本邦築城史編纂事業について」
    (『塵界』第15号、兵庫県立歴史博物館)

2002年

  • 「手拭いに仕立てられた城郭の図案」
    (『塵界』第13号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「『城制問答』に見る軍学者の城郭認識について」
    (『塵界』第13号、兵庫県立歴史博物館)

2000年

  • 「赤穂城の縄張とその意味について」
    (『塵界』第12号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「雅楽頭酒井家の『六臣譚筆』について」
    (『塵界』第12号、兵庫県立歴史博物館)

1998年

  • 「昭和初期の姫路市に向けられた生活理想の提言」
    (『塵界』10号、兵庫県立歴史博物館)

1997年

  • 「城郭の原理と多様性 ―新しい研究の可能性を求めて―」
    (『塵界』第9号、兵庫県立歴史博物館)

1996年

  • 「姫路城下の座標に見る築城構想」
    (『わたりやぐら』36号、兵庫県立歴史博物館)

1995年

  • 「城郭の空間特性と表現手法に関する一考察」
    (『塵界』第8号、兵庫県立歴史博物館)

1993年

  • 「利神城と平福 ―「田住家文書」の諸記録を中心に―」
    (『塵界』第6号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「姫路城下・武士の一年」
    (『わたりやぐら』26号、兵庫県立歴史博物館)

1992年

  • 「姫路城を学習の場とするために」
    (『わたりやぐら』23号、兵庫県立歴史博物館)

1991年

  • 「平安京と福原遷都」『塵界』第3号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「平安京の都市空間について」『塵界』第4号、兵庫県立歴史博物館)

1990年

  • 「『武文彦自叙画伝』に描かれた明治」
    (『塵界』第2号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「城郭概念の再検討と試論」
    (『わたりやぐら』17号、兵庫県立歴史博物館)

1989年

  • 「十八世紀後半の姫路城主」
    (『わたりやぐら』13号、兵庫県立歴史博物館)
  • 「書写坂本の地域特性について」
    (総合調査報告書3、兵庫県立歴史博物館)

1988年

  • 「丹波篠山城の平面プランについて」
    (『わたりやぐら』5号、兵庫県立歴史博物館)

1986年

  • 「城郭プランの考察 ―明石城―」
    (『わたりやぐら』1号、兵庫県立歴史博物館)