概要

郷土の歴史に関する県民の理解を深め、教育・学術及び文化の発展に寄与することを目的として、特別史跡・姫路城跡内の北東の位置に昭和58年4月に開館しました。

建物は昭和55年(1980)に文化勲章を受章した故丹下健三氏の基本設計です。
別名「白鷺城」とも呼ばれる姫路城をイメージし、壁は石垣を、空調用の換気口は狭間を表しています。
また、ティーラウンジのガラス面には天守の美しい姿が映るなど、随所に姫路城をモチーフにした設計がなされており、記念撮影のポイントとしても人気です。

平成8年に常設展示の内容の一新、特別展示室の拡大、情報機器の新設等の改装を経ながら、郷土の歴史学習、教育、学術の発展に寄与してきました。
開館20周年を機に将来構想を策定。それに基づき、多くの県民が交流し「新しい学び場」となる『交流博物館』を目指し、平成18年に内部の全面改装に着手。
平成19年4月20日にリニューアルオープンしました。

令和3年9月より施設設備の大規模改修工事を行い、令和5年4月8日にリニューアルオープンしました。

兵庫県立歴史博物館の外観の写真

沿革

昭和48年1月 知事新春談話で県立博物館の建設を発表
昭和54年8月1日  県立博物館設立準備室を設置
昭和55年2月23日 県立博物館建設基本構想を策定
昭和56年6月12日 建築工事着工
昭和57年9月4日 建築工事完了
昭和58年4月1日 兵庫県立歴史博物館開館
平成8年3月23日 常設展示リニューアルオープン
平成8年12月26日 重要文化財の公開承認施設(文化庁長官承認)
平成12年12月25日 重要有形文化財の公開事前届出免除施設(文化庁長官決定)
平成19年4月20日 展示および内部空間を改修しリニューアルオープン
平成27年4月1日 館内に「ひょうご歴史研究室」開設
令和5年4月8日 施設設備の大規模改修工事を行い、リニューアルオープン

兵庫県立歴史博物館の使命と目標

当館を取り巻く内外の状況変化と課題、そして県民のニーズを踏まえ、当館の使命を「ひょうごの未来へのかけはしとなる博物館」とし、地域や人々の暮らしの豊かさの礎である歴史文化遺産を未来へ継承することに努め、兵庫県、そして兵庫県に関わる様々な人々のより良い未来づくりに貢献する。
また、この使命を実現するための目標を次の通りとする。

(1) 過去と未来とのかけはし

兵庫県では、五国であった時代からの多種多様な歴史文化遺産や、兵庫県成立から150年の間に蓄積してきた歴史文化遺産が、各地域で守られてきた。当館はそれらを未来へ継承できるように、施設・設備を改修し、資料の適正な保存・整理及び調査・研究に努める。

(2) 地域と未来とのかけはし

県内各地の歴史・文化の調査・研究を「ひょうご歴史研究室」とも協同しながら進めることで、新たな歴史的価値の再発見を行い、地域の歴史文化遺産の活用のための基礎作りに貢献する。また、県内の博物館・美術館などと連携した事業を行うことで、地域の人々が自らのふるさとの魅力を発見する手助けを行う。これらの活動を通じて、「地域の未来づくり」の一翼を当館が担うことになる。

 特に、特別史跡・姫路城跡内に所在する博物館として、姫路城を中心とした県内の城郭に関する資料や情報の収集・発信を行い、城郭を核とした地域活性化などの活動を支援する。

(3) 人と未来とのかけはし

年齢や性別、使用言語の違い、障がいの有無にかかわらず、誰でも楽しむことが出来る交流の場となることを目指す。また、県域の歴史や文化を紹介する常設展示や、多彩な展覧会、教育普及事業を通して、当館に集う人々、そして当館と関わる全ての人々が、より良い未来を創造する上で、新たな発見を得るための支援を行う。