これまでの展覧会
たくさんの歴史に纏わる展覧会を行ってきました。
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地獄-鬼と閻魔の世界-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1990/10/6(土)ー11/25(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
現在の私たちが想像する地獄観は、十世紀に天台の僧源信が『往生要集』を著すことによって固定化が進み、鎌倉新仏教の隆盛によって階層をこえた広がりをみせた。そこには、極楽往生を願う庶民と、救済を本願とする宗教者との相互の関係があった。 本展では、現代にも根強く生きつづけている地獄世界の構成とシステムを、美術的・資料的価値の高い作品をとりあげて紹介し、日本人の精神文化の一面を繙こうとしたものである。
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願い かなえ たまえ-古代人の呪術と信仰-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1990/7/14(土)ー9/2(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
本展は古代の日本人の信仰の中から、人の一生に深くかかわる「呪術」と平安時代の人々が56億7千万年後に願いを託した「経塚」の2つのテーマで企画した。 「呪術」は縄文時代から室町時代に至る資料をイラストを用いて判りやすく展示した。出展資料はほぼ全国にわたり、その中に国宝「東大寺金堂鎮壇具」も含まれる。 「経塚」は兵庫県出土の資料の集大成であり、県外へ移っている資料も展示した。また経塚の代表的資料である国宝「藤原道長経筒」など国宝4件も併せて紹介した。
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きんからかわの世界-黄金の革がむすぶ日本とオランダ-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1990/3/17(土)ー5/6(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、日蘭学会、たばこと塩の博物館
この特別展では、海外との交流をテーマに、オランダの金唐革をとりあげ、日本にもたらされた地球規模の国際文化を紹介した。 北アフリカにルーツをもつ金唐革は、オランダを介して鎖国の日本に伝えられた建物用の装飾革であったが、金色に輝く西洋の文物に好奇の目をもつ日本人によって、たばこ入れや武具などのファッションに転用された。そして、ステータスシンボルにまで高められた貴重な金唐革は、日本人の手で国産化(模造)が試みられるに至り、明治になると、和紙による壁紙(金唐紙)が日本から西洋へ逆輸出され、一つの文物を通したスケールの大きな文化交流の実態がそこに浮かび上がるのである。 なお、金唐革の国産化については、県下有数の地場産業である「姫路革」でも積極的に行われており、企画展「ひめかわの伝統美」を同時に開催し、その国際性と高い技巧を合わせて示すことにした。
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近代日本のあけぼの 開港から攘夷の海
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1989/10/21(土)ー11/26(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、社団法人霞会館
開港場神戸を擁する兵庫県の歴史を考えるうえで、ペリー来航から開国へと大きく揺れ動いた時代は、たいへん興味深いものがある。 本展は、開国以後の西洋列強勢力との抗争を軸に、横浜など開港場の状況を示し、あわせて遣外使節や留学生資料を展示した。特別出品「幕末直参旗本の軌跡」とともに対外関係資料を一堂に公開する場となった。
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波濤をこえて-はるかなる長安へ 中国 唐・長安の文物
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1989/3/18(土)ー7/30(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、兵庫県教育委員会、姫路市、中華人民共和国陝西省文物事業管理局、中華人民共和国陝西省博物館、中華人民共和国陝西省対外文物展覧公司
昭和62年に兵庫県教育委員会と中国陝西省との間で交わされた学術交流に基づいた事業の一環として中国文物展を実施した。 主な出展資料は唐・長安城の宮殿や空海ゆかりの青龍寺などの瓦磚類、何家村出土の金銀器・和同開珎など遣唐使をはじめとする日中交流に関係の深い唐代の文物が選ばれた。 展示方法も単なる美術品の展示ではなく、奈良・平安時代の日中交流の実像が把握できるよう工夫した。 なお、唐代の文物のほかに秦代の兵馬俑3体も特別出品した。
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兵庫の名宝
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1988/10/8(土)ー11/27(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
この特別展は本館のこれまでの活動の成果を活かし、神戸新聞社と共に開催したものである。その内容は、彫刻・絵画・工芸・書跡・古文書等、国および県の指定文化財を中心に、各時代・各分野において兵庫県を代表する名宝を一堂に集めた。
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テーマは”遊”
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1988/7/16(土)ー9/4(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
本展では、遊ぶという行為を高度な文化事象として再認識するとともに、その意味を探り、また創意工夫と協調、自己開発の重要さの理解をめざす。 なお、本展の目的は、「遊びとは、何か?」と思索し、また実践することにある。そのためには、観覧者が自然かつ自発的に遊びの中に溶け込み、その結果発見あるいは獲得するであろう「何か」が隠されている展示であると感知できるように構成する必要がある。即ち、「暗号展示」と言い表すのがふさわしいような構成手法を、試みに採用する。
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ほとけ・かみ・ひと-三田の文化財-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1988/4/16(土)ー6/5(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
三田市は兵庫県の東部に位置し、その発展は、三田藩三万六千石の城下町を歴史的核としている。1980年代以降はニュータウンの整備、近畿自動車道舞鶴線の開通などいちじるしい変容をみせている。当館では1987年度に三田市域の社寺等に伝わる文化財の調査を実施した。 特別展のテーマである「ほとけ・かみ・ひと」は、今に伝わる文化遺産と人々とのかかわりを、総合調査の成果を踏まえて企画したものである。
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姫路城とその時代-官兵衛・秀吉・輝政-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1987/10/10(土・祝)ー11/29(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
本展では、姫路城の歴史を、黒田官兵衛・羽柴秀吉・池田輝政といった三人の姫路城主の事蹟を追いながら紹介し、日本史の大きな流れの中で、姫路城を核とした兵庫県域が、どのように近世という新しい時代を迎えていったのかを、城郭史とともに位置づけた。
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おばけ・妖怪・幽霊
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1987/7/11(土)ー8/30(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
本展は、おばけ、妖怪、幽霊など、中世の絵巻物以来、さまざまな姿に表現されてきた正体不明のものたちをとりあげ、人間社会とのかかわりを示した。
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華ひらく大名文化-徳川美術館の名宝-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1987/4/11(土)ー5/10(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、徳川美術館
徳川美術館(名古屋市)は、尾張徳川家に伝来する資料を収蔵している。この特別展では、徳川美術館の収蔵する1万数千点にのぼる大名道具の中から、表・奥の道具180点と、姫路にゆかりの深い千姫と本多平八郎忠刻を描いたと伝えられる重文「本多平八郎姿絵屏風」(「千姫屏風」)を、「取り合わせ」の鑑賞を重視し、構成・展示した。
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発掘が語る兵庫の歴史-10年の成果-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1986/7/12(土)ー8/31(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
この展覧会では、この当時10年間に発掘調査された遺跡の主な出土品を展示し、旧石器時代から江戸時代にわたる人々の生活や生産、祭祀などを紹介した。
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開館3周年記念特別展 1000年の歴史を秘める 書写山円教寺
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1986/4/19(土)ー6/8(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
本展は、当館が1985年度に行った書写山円教寺の総合調査の成果をふまえて開催したものである。「書写山の歴史と信仰」「書写山の文化財」のテーマを設け、書写山円教寺の歴史と文化を多角的に紹介した。
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絵馬
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1985/10/5(土)ー11/24(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
諸社寺に奉納された絵馬の中には優れた画家の作品をはじめ、著名なものも少なくない。この特別展では、江戸時代の大絵馬を取り上げ、絵馬の魅力の一端に触れ、祈りの「かたち」を探ろうとしたものである。
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西脇・多可の歴史と文化
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1985/7/20(土)ー9/8(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
当館は1984年度において、加古川の上流域に位置する西脇市および多可郡(中町・加美町・八千代町・黒田庄町)の総合調査を実施した。この展覧会はその調査成果をもとに、「よみがえる生活」「庶民のくらし」「いのりの世界」というテーマのもと、地域に根ざした資料を展示した。