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コラム旅行用心集/所持品編
旅は目立たない格好が一番だよ!
腰の刀は軽くて短いのに限る。長い刀や脇差、派手なもの、奇抜な着物や持ち物は身につけないほうがよい。目立たない恰好をしていれば、災難にはあわない。
持ち物の確認はしっかりしないと!
旅行には矢立、扇子、糸、懐中鏡、日記帳、櫛、鬢付油(ただし、かみそりは宿屋で借りて使うこと)、提灯、ろうそく、火打道具、懐中付け木、麻綱、鉤などを用意すること。
現代のコメント
カミソリや歯ブラシは今の旅館やホテルにも置いてある。洗濯物を干すロープは長期の旅行には必需品だ。
旅行用心集
八隅蘆庵が著した旅の心得。旅の携行品、温泉でのふるまい、船酔いへの対処など、旅の道中で注意すべき事柄を記す。文化7年(1810)に刊行され、庶民に広く読まれた。
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現代のコメント
目立つ恰好をしていると、呼び止められるのが世の常。われわれも繁華街を歩いた時や、登校時の校門で経験済みだ。