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コラム旅行用心集/乗り物編
駕籠の乗り方はね!
駕籠に酔う人は、駕籠の戸を開けて乗ること。駕籠の中に南天の葉を立て、それを見ながら乗れば酔わない。
船頭に逆らうな!
大勢で船に乗らないこと。船の中のことはすべて船頭にまかせ、逆らってはいけない。船の中のことには決まりがあって忌み嫌うこともある。船頭の邪魔にならないようにするのがよい。
現代のコメント
船は、いったん事故があった場合相当リスクの高い乗り物であると思われていたようだ。今の飛行機のようなものかな。
船で酔ってしまったら!
船で酔って吐いた後はのどが渇く。そのときは子どもの尿を飲ませること。なければ大人のものでもよい。水を飲むと死んでしまうので気をつけなさい。
現代のコメント
吐いたあと水分が不足するので、体液に近い濃度の飲料が効果的とされている。だからといって尿とは??とてもじゃないが飲めない。しかし、水を飲んで死ぬとは、ちと大げさである。
乗り物酔いには、強い酢を一口飲んだり、梅干しを口に入れているのもよい。生の大根のしぼり汁を飲むのもよい。
現代のコメント
大根にはアリルスルフィトという辛味成分がある。胃壁を刺激し、胃液を分泌する消化健胃剤としての効果があるのだ。
旅行用心集
八隅蘆庵が著した旅の心得。旅の携行品、温泉でのふるまい、船酔いへの対処など、旅の道中で注意すべき事柄を記す。文化7年(1810)に刊行され、庶民に広く読まれた。
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現代のコメント
現代も車酔いする人は、窓を開けて乗ってるよ。そういえば、犬も窓を開けないと、酔ってしまう。