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コラム旅行用心集/疲労回復編
先ずは足元から、草鞋が重要です!
茶屋で休むときは草鞋を履いたまま座ってはいけない。草鞋をぬぎ縁台などの上へあがり、ちゃんとした姿勢で休みなさい。疲れたり、まめが出来たりするのは、草鞋の履き方が悪いからだ。よい草鞋を柔らかくして、きつすぎず緩すぎず履くこと。足が熱を持つので、ときどき草鞋のひもを解いて熱をさますこと。
足三里って知ってる?
足がくたびれたときは、足の三里、承山、通谷の三ケ所に灸をすえるとよい。特にくたびれたときは、入浴後、焼酎を足の三里より下、足の裏まで吹きつけるとよい。手で塗ったのでは効かない。足が痛むときは、入浴後足の裏へ塩をたっぷりなすりつけて火であぶる。
足三里はマッサージの際によく出てくる言葉である。ときどき、自分でも押してます。焼酎は蒸発しやすい。気化熱で足の熱を奪ってすっきりした気分になるのだろう。
現代のコメント
冷水を吹きかけられれば、誰でも正気には戻るよね。櫛で髪の毛を梳かして、どうして正気に戻るのだろう?
旅行用心集
八隅蘆庵が著した旅の心得。旅の携行品、温泉でのふるまい、船酔いへの対処など、旅の道中で注意すべき事柄を記す。文化7年(1810)に刊行され、庶民に広く読まれた。
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現代のコメント
今でも靴を脱いでやすむと、疲れはとれるような気がする。また良い靴、足にあった靴を履けば、確かに疲れは少ない。旅行に行くときは新品の靴では行かない。