これまでの展覧会
たくさんの歴史に纏わる展覧会を行ってきました。
-
木のほとけ 絹のほとけ-仏像・仏画の再発見-
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2004/9/4(土)ー10/3(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
仏教伝来の頃「端厳(きらぎらし)」と称された仏像は、やがて我が国でもつくられ、各時代によってそれぞれの特徴のある姿かたちをみせるようになっていく。この企画展は当館所蔵および当館へ寄託されている仏像・仏画を中心とする仏教美術をとおして、古代から中世までの仏像・仏画の様々な作風をたどるとともに、近年発見された資料、最近の調査より制作年代等が再確認された資料も紹介し、仏教美術の新たな魅力を見ていただく機会とした。
-
兵庫・岡山・広島三県合同企画展 津々浦々をめぐる-中世瀬戸内の流通と交流-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2004/7/24(土)ー8/22(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、岡山県立博物館、広島県立歴史博物館
瀬戸内海は、西日本と畿内とを結ぶ物流の大動脈であり、日本列島における社会・経済・文化の発展に重要な役割を果たしてきた。瀬戸内の各地に残された多くの文化財は、この海を舞台に活動してきた人々の躍動する姿を伝えている。 さらに、近年は中世考古学の研究が著しく進展したことにより、中世の瀬戸内海をめぐる物資の動きを具体的にたどることができるようになり、人々の生活が広範な地域の流通や交流を前提に成り立っていたことも明らかになりつつある。 本展では、これまで瀬戸内地域の歴史・文化についての調査・研究・学習支援活動をそれぞれに進めてきた兵庫・岡山・広島三県の県立博物館が共同で企画し、中世瀬戸内を舞台とする物資の流れや、人々の交流する姿を描き出すとともに、海と深く結びついてきたこれらの地域の未来を展望することを意図した。三館の相互交流・協力を通して、先人の培ってきた文化交流のあり方を明らかにし、地域間交流の果たす役割を提示することを最大の目標とした。
-
江戸時代の絵画-狩野永納以降の京都を中心に-
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2004/4/17(土)ー6/6(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
1999年、兵庫県立歴史博物館は特別展として「狩野永納展」を開催した。狩野永納は日本最初の本格的な画家伝『本朝画史』の執筆者として知られているが、江戸時代初期に京都を中心にして活躍した画家でもあった。また、この展覧会は、今まで知られていなかった永納の画業に初めて注目したものだった。 今回の企画展「江戸時代の絵画-狩野永納以降の京都を中心に-」は、この特別展「狩野永納」に続くもので、狩野永納以降の京都でどのような作品が生まれていったのかを紹介した。永納の子孫たちも京都を中心に絵画活動を続けていくが、同じく京都では鶴沢派という画家集団が活躍していた。鶴沢探山、探鯨、探索と続く画家集団だが、この鶴沢派から石田幽汀が出て、更にその門下から円山応挙が育っていった。このような絵画史の流れを紹介した。 また、この展覧会は兵庫県立歴史博物館の所蔵品・寄託品だけで構成し、普段なかなかご覧いただく機会の少ない作品も併せて紹介した。
-
兵庫県立歴史博物館友の会20周年記念企画展 温故知新 歴史はおもしろい
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2004/2/29(日)ー3/14(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、兵庫県立歴史博物館友の会
兵庫県立歴史博物館友の会が発足して20周年を迎える記念事業として、会員の自主企画による展示・ワークショップ等を開催した。展示部門では、「回想・友の会の歩み」「懐かしのおもちゃ(入江コレクション)」「ふるさとの古文書」「あの街 この街 -兵庫の民家と姫路の今昔-」「わが家の・わたしのお宝」の各テーマに班を分け、会員の意向を尊重した手作りの内容となるよう、学芸員が展示の企画・作業の全般に亘りサポートを行った。約50名の会員の総力で運営した展示であるため、多彩できめ細やかな展示メニューを案出でき、かつ、会員には解説パネル・キャプションの作成や、資料の展示作業など、実際の展覧会のプロセスを理解・体験する博物館での有意義な活動の場となった。 また、今回の企画展に関連した催し物として、「ワークショップ’創’」では、日本髪のミニかしらの展示とともに、古布の小袖ハガキ・あねさま人形・紙コプターなどを工作したほか、糸紡ぎの体験教室も開催した。さらに、播州歌舞伎・一絃須磨琴・淡路人形浄瑠璃といった県内の伝統芸能の公演を実施し、地域の歴史文化への関心を高める機会を提供するなど、会員の前向きな取り組みで望んだ参画・協働型の展覧会は大好評を得た。
-
播磨北部の生業と武士
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2004/1/10(土)ー2/15(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社/共催:宍粟郡一宮町、宍粟郡一宮町教育委員会
播磨国宍粟郡は、『播磨国風土記』以来、砂鉄や木材など豊かな自然の産物に恵まれた地域として知られてきた。中世には「千草鉄」の名で著名となる宍粟の製鉄については、近年一宮町中安積で平安時代後期の製鉄遺跡が発掘されるなど、古くから大規模に製鉄が行われていたことが実証されてきている。 近年、地元一宮町、安積地区では、住民の手によって、近世文書や絵画類・寺社の情報など、地区に伝わる諸資料の集成が行われた。地元での調査研究は現在収穫期を迎えているといえる。 この企画展では、こうした地元での研究成果にも学びながら、収蔵資料を活用して、一宮町安積地区をフィールドとして、中世・近世の山間部社会における多様な生業のあり方と、そうした諸産業と密接に関わって展開した在地領主の姿を紹介した。展示を通して山の産物と深く関わりながら歴史を積み重ねてきた、山間部地域社会の特性を表現することを目的とした。
-
平山郁夫コレクション ブッダの生涯とガンダーラをめぐる人々
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2003/10/25(土)ー12/7(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、朝日新聞社
日本画家の平山郁夫氏はシルクロードをモチーフとした作品を発表するとともに、創作の源泉として、また人類の文化遺産としてシルクロードの古美術を集めてきた。本展では、これらのコレクションの中から、ガンダーラの仏教美術を中心にシルクロードの文物を展示した。 ガンダーラとは、パキスタン北西部を指す古い地名で、東西交易の要衝として1世紀から3世紀頃まで栄えたクシャーン朝の都がおかれた。インドとイランの接点に位置し、シルクロードによってヘレニズム・ローマ世界とも繋がっていたガンダーラは、国際色豊かな文化を創り出した。またインド・マトゥーラとともに仏像を初めて制作したことで知られている。 このほか、地中海世界から南アジアにかけてのギリシャ系コイン、イラン系の衣服をまとう唐代の俑などを展示し、シルクロードを舞台にした多彩な文化交流を紹介した。また、シルクロードや仏教を題材にした平山氏の日本画、素描も特別展示した。
-
武蔵ものがたり
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2003/7/19(土)ー9/15(月・祝)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、NHK姫路支局/共催:姫路市
宮本武蔵は、二天一流(円明流)の創始者となり、諸国を廻って佐々木小次郎との勝負など各地で60余度勝負して、一度も負けることがなかったといわれ、また剣術のみならず、学問・諸芸にも優れ、画人としても知られている。さらに武蔵は、明石城下の町割計画や寺院の作庭を行うなど、その足跡や伝説が県内各地に残されている。 この展覧会では、武蔵やその養子の伊織に関する資・史料や、武蔵が生きた時代を示す資料を展示した。また県内各地などの関わりを写真パネルで紹介するとともに、大衆文芸として人気を博する宮本武蔵伝を取り上げ、武蔵の魅力を探った。
-
新世紀こども大博覧会-入江コレクションにみる児童文化史400年-
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2003/4/26(土)ー6/29(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、NHK神戸放送局、NHKきんきメディアプラン
入江コレクションは、大阪府吹田市の故入江正彦氏が収集した、児童文化史に関する一大コレクションである。その内容は、玩具、書籍、印刷物、生活用品、文房具、教育資料、商業資料、絵画、写真など多岐にわたっており、総数は約10万点にも達する。 入江氏は、事業のかたわら「入江児童文化史研究所」を主宰され、日本の児童文化史に関する資料の収集と研究に取り組んでこられた。入江氏は、これらの資料を整理ののち、公開。展示する計画を立てられていたが、平成12年(2000)1月、志半ばにして急逝された。入江氏の遺志を尊重して、コレクションは当館に一括寄贈されることになった。 本展覧会は、膨大な数にのぼる入江コレクションの中から厳選した資料を展示し、入江氏が夢見た日本児童文化史の総覧をめざした。
-
城郭研究の開拓者-鳥羽正雄とそのコレクション-
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2003/2/15(土)ー4/6(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
鳥羽正雄博士(1899~1979)は、日本の城郭史研究を確立した人物として知られる。古代から近現代に至る様々な城郭を、日本歴史の流れに沿って集大成し、その変遷と分類、及び体系的な研究方法について、幅広い提言を行った博士の先駆的な業績は、今日でも高い評価を受けている。また、世界文化遺産の姫路城の近くにあり、城郭博物館を目指す当館にとって意義のある貴重な資料群と言える。本展では、鳥羽博士旧蔵の多彩な城郭資料や個人資料を介して、博士の研究の足跡を辿るとともに、生涯にわたり城好きであり続けた博士の人となりも紹介した。
-
古代兵庫への旅―奈良・平安の寺院と役所―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2002/10/12(土)ー12/1(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所
兵庫県は律令制の時代の国でいえば、摂津・丹波の一部、播磨、但馬、淡路の五か国で構成されている。 また、都と西国各地をつなぐ、山陽道・山陰道・南海道といった主要な官道が通り、様々な面で中央との結びつきの強い地域であることは文献の面から明らかにされていた。 さらに、近年の発掘調査の進展により、当時の社会の様子を具体的に示す資料が発見され、古代の交通路・役所・寺院に関する調査研究は飛躍的な高まりを見せている。 本展では、近年の発掘調査の成果によって明らかになってきた古代の交通路・役所・寺院のあり方を総合的に展示し、古代の兵庫県の様相を紹介した。
-
日本の貨幣-菅野コレクションから-
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2002/9/5(木)ー10/2(水)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
菅野コレクションは、菅野進氏が収集された日本、中国および世界の貨幣のコレクションである。特に日本と中国の貨幣は古代から現代にいたるまでほぼ網羅されており、総数は約1万点を数える。本展では、当コレクションの中から日本の貨幣にスポットを当て、我が国の貨幣の歴史をたどった。 会期中には、古銭の拓本を取る当館初のワークショップを行い、観覧者が実際の歴史資料に触れることができる試みとして好評であった。
-
あぜみちの詩-渡辺うめの人形たち-
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2002/7/20(土・祝)ー8/25(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、八鹿町、八鹿町教育委員会
渡辺うめさんは長年兵庫県八鹿町で人形作りを続け、平成7年には兵庫県文化功労表彰を受けるなど活躍してきた。 うめさんの作る人形は農民人形と呼ばれ、昔の農作業や農閑期の様子、また、その合間の人々の触れ合いといった、暮らしに機械が普及する以前の但馬地方の人々の生活が表されている。 本展では、八鹿町をはじめ各地で大切にされているうめさんの農民人形90点を一堂に会して紹介した。
-
兵庫史の散歩道-館蔵名品選-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2002/4/20(土)ー6/9(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
当館は開設準備室以来、兵庫県域の歴史にかかわるものを中心に資料収集を積極的に進めてきた。館蔵資料は平成13年度末で208,130点を数え、重要文化財・県指定文化財等に指定されている資料も計7件含んでいる。 開館10年目の平成4年(1992)には、「ザ・コレクション―兵庫県立歴史博物館の十年―」を開催し、多くの館蔵名品を展示して好評を得た。この特別展では、これ以降の10年間に収集したものを中心に123件を出品し、当館の資料収集活動を広く紹介した。 出品資料は、時代は古墳時代の鏡から近代の生活資料までにわたり、分野は歴史・美術・考古・民俗・城郭の五つを網羅した。中世荘園の文書、江戸時代の大名の書状、兵庫県内の各地で編纂された地誌、かつての景観を示す絵画資料、行基・隠元・楠木正成・宮本武蔵など、兵庫史を彩った人物の肖像画、姫路城・尼崎城の城絵図、祭礼の活気溢れる情景を思い描かせる屏風や屋台、平安時代後期の阿弥陀如来像、人々の信仰を物語る仏画、江戸時代狩野派の絵画作品など、多彩な館蔵品を通して、それぞれが語る兵庫史の様々な側面を紹介した。
-
喜田文庫の書画
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2002/1/12(土)ー3/17(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
喜田文庫は、淡路島三原町出身の故喜田幾久夫氏が長年の歳月をかけて蒐集した膨大なコレクションである。その内容は中世の武家文書、近世の公家や儒者の書状、近世の文人の書画、近代の書画、あるいは古書籍と多岐にわたっている。この企画展では、喜田文庫の中から書画の優品を中心に歴史資料としても興味深い作例を紹介した。
-
収蔵資料展-季節の彩り・四季のあしらい-
- 種類
- 企画展
- 開催
- 2001/11/17(土)ー12/19(水)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
四季折々の風物は、絵画の主題として描かれたり、服飾品や器物の装飾としてあしらわれることが少なくない。また、郷土玩具や人形も、季節の行事と関連して、居住空間を飾ってきた。 この展覧会では、暮らしの中の四季をテーマに、収蔵資料の中から服飾品、陶磁器、絵画、人形などを出品して、日本人の季節に対する思いに迫った。
-
キヨッソーネ東洋美術館所蔵 浮世絵展
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2001/9/22(土)ー11/4(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、ジェノバ市、キヨッソーネ東洋美術館
イタリアのジェノバに生まれたエドアルド・キヨッソーネは、明治政府が招いた「お雇い外国人」として紙幣や切手などの印刷技術を指導し、「日本の印刷技術の父」と呼ばれるように多大な業績を残した。一方、キヨッソーネは、日本の美術にたいへん興味を持ち、多くの美術品を収集し、なかでも浮世絵は4,000点に及ぶ世界有数のコレクションとして知られている。 本展は、平成13年から翌年にかけて繰り広げられた「日本におけるイタリア2001年」を記念し、キヨッソーネ東洋美術館が所蔵するキヨッソーネの浮世絵コレクションから厳選した肉筆40点・版画110点を展示し、日本とイタリアの産業や文化の架け橋として偉大な足跡を残したキヨッソーネの業績や人物も紹介した。