これまでの展覧会
たくさんの歴史に纏わる展覧会を行ってきました。
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鳥羽正雄と城郭の世界
- 種類
- 風土に生きる 企画展
- 開催
- 1991/2/9(土)ー3/24(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
鳥羽正雄博士(明治32~昭和54)は、古代から近現代に至る様々な城郭を歴史の流れに沿って集大成し、その変遷と分類、および体系的な研究方法について言及した人物であり、その先駆的な業績は今日でも高く評価されている。城郭を「人間の安泰を希う心の表現」と捉えた鳥羽博士は、城郭に広い意味をもたせ、将来の研究に向けての無限の可能性を示した。 本展では、当館に寄贈されることになった鳥羽博士旧蔵の城郭関係資料を紹介し、歴史を象徴する城郭を通して、広義の「文化」を考える機会とした。
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地獄-鬼と閻魔の世界-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1990/10/6(土)ー11/25(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
現在の私たちが想像する地獄観は、十世紀に天台の僧源信が『往生要集』を著すことによって固定化が進み、鎌倉新仏教の隆盛によって階層をこえた広がりをみせた。そこには、極楽往生を願う庶民と、救済を本願とする宗教者との相互の関係があった。 本展では、現代にも根強く生きつづけている地獄世界の構成とシステムを、美術的・資料的価値の高い作品をとりあげて紹介し、日本人の精神文化の一面を繙こうとしたものである。
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願い かなえ たまえ-古代人の呪術と信仰-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1990/7/14(土)ー9/2(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
本展は古代の日本人の信仰の中から、人の一生に深くかかわる「呪術」と平安時代の人々が56億7千万年後に願いを託した「経塚」の2つのテーマで企画した。 「呪術」は縄文時代から室町時代に至る資料をイラストを用いて判りやすく展示した。出展資料はほぼ全国にわたり、その中に国宝「東大寺金堂鎮壇具」も含まれる。 「経塚」は兵庫県出土の資料の集大成であり、県外へ移っている資料も展示した。また経塚の代表的資料である国宝「藤原道長経筒」など国宝4件も併せて紹介した。
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山口コレクション-古出石焼展-
- 種類
- 風土に生きる 企画展
- 開催
- 1990/7/14(土)ー9/24(月)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
出石焼は、18世紀の終りころから出石(兵庫県出石郡出石町)で生産された日用雑器である。城下周辺に窯がおかれ、当初は陶器であったが、やがて伊万里の影響をうけた染付の磁器がつくられるようになった。その後明治に入って白磁が生産されるようになり、現在に至っている。この転換以前の出石焼を古出石焼とよぶ。 豊岡市在住の山口久喜氏は、長年古出石焼の研究と収集に努めてこられた方である。同氏のコレクションは、製品が各地に散逸した現在、古出石焼を知るうえで極めて貴重なものとなっている。 平成2年、当館は、山口氏のご厚意により1,350点に及ぶ古出石焼の寄贈を受けることができた。本展は、山口コレクションを広く紹介するために企画されたものである。
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淡路岩屋浜の今昔
- 種類
- 風土に生きる 企画展
- 開催
- 1990/5/19(土)ー7/1(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
本展は淡路岩屋浜に焦点をあて、故島田喜十郎(号暉山)画伯が明治30~40年代に岩屋浜の景観を描いた写生帳と自ら撮影した写真を展示した。あわせて現況写真を展示し、景観・くらしの変化、すでに失われた民俗などをかえりみる機会とした。
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ひめかわ(姫路革)の伝統美-意匠と技法-
- 種類
- 風土に生きる 企画展
- 開催
- 1990/3/17(土)ー5/6(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
姫路(白なめし)革とその細工物は、古くから姫路の特産品として有名で、植物油脂なめしを特徴とする独自の製革法は、一千年余の歴史を持つとされる。今日こうした伝統的製法が確認される例は極めて少ない。 姫路革を素材につくられる革細工は、はじめ武具から次第に実用的な小物類へと利用され、江戸時代には文庫や煙草入れが暮らしを彩った。 この展覧会は、兵庫県の風土にながく息づいてきた貴重な生活文化としての姫路革をとらえ、その有形・無形の伝統美をひろく紹介した。
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きんからかわの世界-黄金の革がむすぶ日本とオランダ-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 1990/3/17(土)ー5/6(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、日蘭学会、たばこと塩の博物館
この特別展では、海外との交流をテーマに、オランダの金唐革をとりあげ、日本にもたらされた地球規模の国際文化を紹介した。 北アフリカにルーツをもつ金唐革は、オランダを介して鎖国の日本に伝えられた建物用の装飾革であったが、金色に輝く西洋の文物に好奇の目をもつ日本人によって、たばこ入れや武具などのファッションに転用された。そして、ステータスシンボルにまで高められた貴重な金唐革は、日本人の手で国産化(模造)が試みられるに至り、明治になると、和紙による壁紙(金唐紙)が日本から西洋へ逆輸出され、一つの文物を通したスケールの大きな文化交流の実態がそこに浮かび上がるのである。 なお、金唐革の国産化については、県下有数の地場産業である「姫路革」でも積極的に行われており、企画展「ひめかわの伝統美」を同時に開催し、その国際性と高い技巧を合わせて示すことにした。