コロナウイルス禍での研究室の活動
2月から始まったコロナウイルス感染、3月には本格化し、4月には全国的な緊急事態宣言へと至っています。
卒業式も、入学式も行われないという異常な事態は、ひょうご歴史研究室の令和2年度の活動にも大きな影響を与えつつあります。
メンバーが集合して、方向性を議論することが、「三密」防止と「外出自粛」の下で実施できないからです。
企業などではテレワークが導入され、兵庫県庁の各職場でも在宅が取り入れられ、本格化しています。
さらに、この状態が長期化することを予想する時、インターネットやSNSによる情報交換や意見交換の仕組みの構築は緊急の課題です。
遅ればせながら、兵庫県立歴史博物館の中にホームページH.P.を開いているひょうご歴史研究室でも、これからH.P.上での活動の紹介をこまめに継続していく方向に舵を取りたいと考えます。
その開幕を告げるものとして、コロナウイルス禍での令和2年度の活動計画について記します。
- 播磨風土記研究班、赤松氏と山城研究班、たたら製鉄研究班の3班による研究の継続とともに、あらたに兵庫・徳島「鳴門の渦潮」世界遺産推進協議会の委嘱を受けて、令和2・3年度限定の研究事業を立ち上げる。
- 定期的な研究会の開催や、成果発表、現地調査などの基本的な活動に大きな制約を受けることから、年度末の『ひょうご歴史研究室紀要』6号を従来の形で発行することに困難が予想される。そこで特定のテーマを立て、その問題に関する特集号を企画する。テーマとしては「播磨の道」などが考えられる。
- これまでの研究活動の発信に代わり、5月以降、歴史研究室H.P.にて、「研究員リレートーク」のコーナーを設置し、研究員が交替で執筆する。原則として半月ごととする。執筆に当たっては、下記の要綱を考えています。
- テーマは、研究室の掲げる方向に合致するものであれば、随意。
ただし表題は執筆者が付け、個人名での発信とする。 - 関係する画像を最低1点、添付する。ただし執筆者が掲載許可を得たものに限る。
- 依頼・編集・公開などH.P.の管理は、ひょうご歴史研究室の研究コーディネーターがあたる。
なお、幸いにしてコロナウイルス感染終息の展望が見えるようになれば、これまでと同様の通常の研究活動のスタイルに復帰しますが、歴史研究室H.P.上での「研究員リレートーク」は継続する予定です。
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