特別企画展 開館40周年記念企画展「ひょうご五国のやきもの」 開催期間: 2023年09月23日(土) 〜 2023年11月26日(日)
兵庫県立歴史博物館(姫路市本町68番地)では、開館40周年記念企画展「ひょうご五国のやきもの」を開催します。
ひょうご五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)の各地では古くから様々な陶磁器が焼かれ、その作品や技の一部は現在まで受け継がれてきました。これらについて当館のコレクションを中心に紹介します。各地の多彩なやきものや、それらを生み出した兵庫県各地の魅力に触れていただければ幸いです。
会場 | 兵庫県立歴史博物館 特別展示室 〒670-0012 兵庫県姫路市本町68 |
会期 | 令和5年(2023)9月23日(土)~11月26日(日) 開館56日間 |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
電話 | TEL:079-288-9011 FAX:079-288-9013 |
主催 | 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社 |
後援 | 兵庫県、兵庫県教育委員会、NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西 |
広報協力 | 山陽電気鉄道株式会社、神姫バス株式会社 |
展覧会の構成・みどころ
第1部 播磨
江戸時代に姫路藩の藩窯(はんよう)で生産された磁器・東山焼(とうざんやき)を中心に、江戸時代後半から明治期にかけての播磨の陶磁器を紹介します。
染付(そめつけ:白地に青色の絵付けを行った磁器)や青磁の煎茶器・文具・花生など江戸時代後期の磁器や、明治期に海外販売を目指した永世舎の製品も紹介します。
★みどころ★
- 姫路藩のやきもの-東山焼-
- 生野鉱山の外国人技師に愛でられた東山焼
- 銘のない東山焼-窯跡で見出された陶片-
- 朝霧焼
第2部 但馬
但馬の小京都・出石(いずし)で生産される出石焼は、現在は細工を施した磁器がよく知られています。今回は江戸時代後期から生産された染付の日用品を中心に紹介し、また明治期に海外輸出や万国博覧会出品のために制作された逸品も展示します。
★みどころ★
- くらしの中のやきもの -出石焼(いずしやき)-
- 世界を驚かせた出石焼
- 窯跡で採集された出石焼
第3部 丹波
平安時代末頃に東海地方の常滑焼(とこなめやき)などの技術を導入して成立し、現在までやきものづくりが受け継がれる丹波焼について、その最古の窯(かま)から出土した陶片から丹波焼誕生の姿に迫るとともに、形態や色調、装飾などが多様化した江戸時代の製品を披露します。
★みどころ★
- 丹波焼(たんばやき)最古の窯-三本峠北窯の調査から-
- 江戸時代の多彩な丹波焼
第4部 摂津・丹波
江戸時代後期に、京焼の名工欽古堂亀祐(きんこどうかめすけ)の指導を受けて生産された、三田の三田焼(さんだやき)と、篠山の王地山焼(おうじやまやき)の磁器を紹介するとともに、三田焼の窯で出土した窯道具から、その生産の一側面に迫ります。
★みどころ★
- 三田焼(さんだやき)と王地山焼(おうじやまやき)-型(かた)が生み出す多彩な器-
- 三田焼・三輪明神窯(みわみょうじんがま)の発掘 -陶片と土型-
第5部 淡路
淡路島南部の庄屋職の家に生まれた賀集珉平(かしゅうみんぺい)が、京でやきもの作りを学び、また京から名工・尾形周平(おがたしゅうへい)を招いて開いた珉平焼(みんぺいやき)について、窯跡の出土品も交えて紹介します。
★みどころ★
- 珉平焼(みんぺいやき)-淡路島のやきもの-
- 珉平焼からタイルへ-珉平焼の窯跡調査から-