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名所めぐり太山寺たいさんじ
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太山寺は天台宗の寺である。創建当時は法相宗であったという。現在も明石郡内に多くの末寺を持つ。『太山寺縁起』には、開山は藤原鎌足の子である定恵和尚、開基は孫の宇合(うまかい)とある。奈良時代以降多くの信仰を集め、後白河・後宇多・崇光(すこう)の三天皇の行幸があったといわれ、鎌倉時代には僧兵を擁する大寺院であった。建武新政の頃、後醍醐天皇に味方して挙兵する際の令旨と注進状(ともに国指定文化財・重文)をはじめ、県下有数の重要文化財を有する。本堂は1955年に神戸市で唯一の国宝に指定され、安土桃山時代の枯山水の庭園である安養院(あんよういん)の庭園(国指定文化財・名勝)も現存する。背後の山にはシイノキ・カシ・ウバメガシなどが自生しており、それらの原生林は県の天然記念物である。
所在地 : 神戸市西区伊川谷町前開224
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