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名所めぐり革製品かわせいひん
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革製品は、姫路城下の名産のひとつである。江戸時代中期に塩と菜種油で揉み上げ、天日に晒して作る「白なめし」の技術を完成させてからは、姫路の革製品は特別の地位を築いていった。革は金銀に彩色され、草木花果鳥虫などが美しく写された。革細工の財布、煙草入れ、硯箱、文庫など多様な容器が製造・販売されていた。見た目がよい上に軽くて丈夫な姫路の革製品は、旅人のみやげ物として最適な製品であったらしく、店頭で買い求めている風景がよく描かれている。
今日、伝統的な在来のなめしはほとんど行われていないが、姫路の皮製品は工芸的な要素をもつ商品として生産され、地場産業の一翼を担っている。
所在地 : 姫路市花田町付近
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