これまでの展覧会
たくさんの歴史に纏わる展覧会を行ってきました。
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開館30周年記念 かわいい!女子ワールド―松本かつぢと少女文化の源流―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2013/4/27(土)ー6/23(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
明治の終わり頃から昭和初期にかけての時期は、こんにちの我々の暮らしにつながるモダンな都市生活が発展した時代であった。また、「少女」というカテゴリーが形成されてきた時期でもあり、1902(明治35年)に『少女界』が創刊されて以降、少女向けの雑誌が次々と出版される一方で、1899(明治32年)には「高等女学校令」が出て、女子に中等教育をほどこす高等女学校が増加した。少女たちは女学校や雑誌という場で、独特の「少女文化」を作り出した。 その少女文化において大きな役割を担ったのが、少女雑誌に挿絵などを描いた抒情画家である。彼らの描いた清楚で可憐な少女像は、全国の少女たちのあこがれを誘った。昭和初期においては、兵庫県出身の松本かつぢが、中原淳一ともに少女たちの人気を二分した。 現在、「Kawaii」という言葉は世界中に広まっている。かわいいものへの愛好が堂々と語られるようになったのは日本においても近年のことであるが、その土壌は戦前の少女文化で育まれた。 本展では、我々の生活スタイルが形作られた時期である明治末から昭和初期の少女文化、特に兵庫県出身の松本かつぢの作品に注目し、現代日本の文化の源流の一つを探った。
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姫路・城下町の祭礼―播磨国総社の三ツ山大祭―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2013/1/26(日)ー4/7(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
播磨国総社(射楯兵主神社)では、平成25年(2013)に「三ツ山大祭」が行われます。この祭礼は20年に一度行われ、60年に一度行われる一ツ山大祭とともに受け継がれてきました。その名称は、祭礼のシンボルとなる壮大で華麗なお山(置山)が三基造られることに由来しています。曳山祭礼の原型ともいえるこの大祭は、わが国の祭礼文化の基点を繙く祭礼としてひろく知られています。 この大祭の始まりは、播磨の平安を願った「天神地祇祭」に由来すると伝えられています。現在見ることができる祭礼は16世紀に整えられました。池田輝政により現在の姫路城が築城されると、城下町の祭礼として内容を豊かにし、近在近国から老若男女が押し寄せるほどの活況を呈したと伝えられています。 本展では「三ツ山大祭」の歴史をはじめ、祭礼風俗をとおして城下町・姫路の賑わいを紹介します。
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開館プレ30周年記念 赤松円心・則祐
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2012/10/13(土)ー12/2(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、共催/神戸新聞社
県域の歴史の中で、地域から生まれて日本史の表舞台に登場した数少ない存在の一つとして、播磨などの守護赤松氏がある。赤松氏は、播磨国佐用荘赤松村(現上郡町)から身を起こして、南北朝内乱における活躍で播磨守護の地位を確立していった。今日でも播磨地域においてはその存在感は大きい。 この展覧会では、こうした播磨地域の歴史を代表する存在の一つといえる赤松氏について、その基礎を築き上げた円心・則祐の時期を対象とし、関係資料を幅広く収集して展示を構成した。とくに近年、赤松氏の出自などをめぐって新たな議論が生まれているが、そうした最近の研究成果をも織り込みつつ、赤松氏の実像をあらためて広く伝え直すように努めた。
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江戸時代のペーパークラフト―入江コレクションの組上絵―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2012/7/21(日)ー9/23(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
江戸時代にも「組上絵」というペーパークラフトがあった。木版で色鮮やかに摺られた絵を切り抜き、組み立てると、立体的な物や情景ができあがる。それはいわば「紙のジオラマ」であった。組上絵は夏の風物詩として家々で飾られ、のちの子ども向け雑誌の組み立て付録のルーツともなった。 大阪のこども文化研究家であった故・入江正彦氏が収集し、当館に寄贈された「入江コレクション」には、264点に及ぶ組上絵が含まれている。この展覧会では、「入江コレクション」の組上絵を中心に、日本のペーパークラフトの伝統と歴史について紹介した。合わせて県出身のアーティスト、吉田稔美氏の製作した「ピープショー」や、ニュージーランド出身のペーパークラフト作家、トニー・コール氏の作品を紹介し、平面と立体の間の「2.5D」の不思議な視覚世界を体験してもらった。
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鶴林寺太子堂 ―聖徳太子と御法の花のみほとけ―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2012/4/14(土)ー6/3(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
平安時代の天永3年(1112)の建立とされる刀田山鶴林寺の国宝・太子堂(正式 名称:法華三昧堂)は、平成24年に満900年を迎えた。太子堂は、兵庫県最古の寺院建築で、檜皮葺き屋根の優美な外観と、堂内に描かれた壁画や柱絵による謎にみちた祈りと美の空間として、人びとを魅了してきた。 本展では、長年の燻煙などで肉眼で確認できなくなっていた太子堂内部の絵画を、新たな近赤外線で鮮明に撮影された画像を写真パネルで紹介するととともに、堂内に描かれた諸仏を類似するさまざまな仏教美術から紹介し、稀少な平安時代の仏堂として建立された背景に迫った。また、太子堂が聖徳太子を追想する特別な空間として発展した歩みを、聖徳太子を表した寺宝や関連する美術工芸品により紹介した。
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もののふの装い ―武具・甲冑―
- 種類
- 春休み特別陳列
- 開催
- 2012/3/24(土)ー4/8(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館
徳川家康が奥平信昌に贈りその子で姫路藩主となった松平忠明が愛蔵したと伝わる「三鍬形前立浅葱糸威二方白筋兜」(みつくわがたまえだてあさぎいとおどしにほうしろすじかぶと)や、賤ヶ岳七本槍の一人脇坂安治の子安元が所用したと伝わる「浅葱糸威革包二枚胴具足」(あさぎいとおどしかわづつみにまいどうぐそく)、明石藩主松平家に伝来した江戸時代末期の大鎧形式の復古鎧である「卯の花威大鎧」(うのはなおどしおおよろい)など、姫路城一帯が桜の花で満ちる時期に、いにしえの武士が戦場において美を競った甲冑や武士のたましいとも言われる刀剣を館蔵資料のなかから厳選して10点ほど紹介した。
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やきものは語る―ひょうごの城下と窯―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2012/1/8(日)ー3/4(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
兵庫県立歴史博物館の建つ場所は、かつて姫路城の武家屋敷の一部であり、当館建設に先立って行われた発掘調査の結果、江戸時代後半を中心とした時代のやきものが数多く出土した。これらは調理や食事、あかりや暖房、喫茶や煙草など、当時の武家の日々の暮らしぶりを示しているものであった。発掘調査では、丹波・東山・三田・珉平など県内で生産されたもののほか、肥前(唐津、伊万里)、瀬戸・美濃など日本各地の陶磁器が出土しており、多彩なやきものに彩られた武家のくらしを垣間見ることがでることから、展覧会では当館の敷地より出土した陶磁器資料によりにより、姫路城の城下の当時の生活模様を振り返るものとした。さらに当館所蔵の陶磁器資料により、江戸時代における県内各地で生産された陶磁器を紹介するとともに、特に出石焼については、当館が平成2~3年に寄贈を受けた山口久喜氏のコレクションを展示活用することとした。 関連行事としては講演会を1回とワークショップを2回実施した。講演会については講師を県立考古博物館の村上泰樹氏に依頼し「ひょうご各地のやきもの」という演題で、特に近世後期に各地で興った磁器生産を中心に説明をしていただいた。 ワークショップについて、第1回は江戸時代の暮らしを来館者に体験していただく目的により、講師(インタープリター)を兵庫教育大学講師で造形作家のあさうみまゆみ氏に依頼し、「温石(陶片を温めて懐中に入れ暖をとるもの)にふれてみよう」を実施し、第2回は展示資料により親しんでいただく目的により「ペーパークラフトの行灯を作ろう」〔担当=鈴木(当館学芸員)〕を実施した。加えて当館の平常事業である「ミュージアムパフォーマンス」においても「やきものの破片に触れてみよう」と題して、陶磁器の出土資料の種類と生産時期をクイズ型式で学ぶという行事を行った(教材は県立考古博物館より借用)。 以上の事業によって、見て、触れて、製作するという多様な体験により、江戸時代のくらしと陶磁器について体験的に学ぶことができる企画とした。
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四大浮世絵師展
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2011/10/8(土)ー12/4(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
神戸在住の中右瑛氏は著名な浮世絵収集家と知られ、そのコレクションは膨大です。 この展覧会では中右氏のコレクションの中から江戸時代を代表する4人の浮世絵師・東洲斎写楽、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重を取りあげ、その代表的な作品を中心にして展示構成しました。
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ひょうごの鉄道―鉄道新世紀へ―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2011/7/16(土)ー9/25(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
1873(明治5)年に新橋と横浜間で日本最初の鉄道が開業し、その2年後に大阪と神戸間 の鉄道が開通した。1888(明治21)年山陽鉄道の兵庫~姫路間開業、1906(明治39)年の 鉄道国有化以降、兵庫県内各地に路線網が広げられていく一方で、阪神間では都市化や商 工業の発展とともに私鉄の路線が拡充していった。また官鉄を補完する機能を担った播電 鉄道等の軽便鉄道や、明延鉱山の一円電車等の企業による専用線も、市民の生活と深く関 わりを持っていた。 全国に拡充された路線網は、鉄道による産業の発展や旅の楽しさをもたらしたが、近年では自動車の普及等に圧されてその路線は縮小傾向にある。しかし鉄道は、地球環境保全への貢献が期待されるなど、今後も引き続きその役割が期待されている。 本展は、兵庫県の鉄道の歴史を紹介するとともに、鉄道の現状・未来について理解を深めていただくことをねらいとして開催した。
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宝塚歌劇―咲きつづけて一世紀―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2011/3/19(土)ー6/12(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
大正2年(1913)に宝塚唱歌隊として誕生した宝塚歌劇団は、大正3年(1914)に初公演が行われ、まもなく創立100周年を迎えようとしている。 宝塚歌劇が生まれた大正の頃は、こんにちの我々の暮らしにつながるモダンな都市生活が発展した時代だった。「清く正しく美しく」をモットーに女性たちのみで上演される舞台は人々を魅了し、その新しい文化的な暮らしに花を添えた。兵庫県の近代史を彩る文化として、宝塚歌劇は燦然とした輝きを放っていると言える。 この展覧会では、宝塚歌劇の創設から現在に至る歴史を紹介するとともに、『ベルサイユのばら』などの華麗な衣裳、舞台装置、公演映像などを通して、絢爛豪華な歌劇の世界を堪能してもらった。
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姫路 今むかし
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2011/1/8(土)ー2/27(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
私たちが身近に感じる近現代の歴史のイメージは、自身の生活体験を踏まえた時の経過とともに、たえず変化しており、もうすぐ、大正→昭和→平成と続く時間の帯が100年の大台を迎えようとしている。この展覧会では、当館所蔵の高橋秀吉コレクションの中から、古写真や各種印刷物といった生活文化資料に加えて、当館の永年に亘る資料収集活動で蓄積してきた寄贈資料の数々を紹介し、私たちが歩んできた近現代の時間とは、どのようなものだったのか、地域に根ざした博物館活動に相応しいものとなるよう、「姫路」の今むかしを再認識する機会を提供したいと考えた。 展示は、〔Ⅰ部/姫路 その日その時〕〔Ⅱ部/城と街の風景〕の二部構成とし、第1部は、古写真・印刷物に読ませる解説文〔高橋秀吉回想文など〕を添えて、ゆっくりとした資料との対話を楽しんでいただき、第2部では、絵葉書・スケッチ画に資料名称の表示のみで、観覧者のペースで自由に接することができるように動線を設定した。会場内では、観覧者同士が会話の輪を広げている光景がしばしば認められ、通常の展覧会と異なり、おしゃべりの弾むサロン的な雰囲気づくりに効果があった。なお、会期中には担当学芸員による講演(れきはくアカデミー)と現地見学会を各2回実施し、展覧会内容をより一層の充実させるための関連事業の展開を企図した。
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フィギュアの系譜―土偶から海洋堂まで―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2010/10/9(土)ー12/5(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
現在、アニメやマンガのキャラクターをかたどった日本のフィギュア(人形)は、世界的に高い評価を受けているが、日本において人形はかつて呪具であり、異質なモノの気配を漂わせる不気味な「他者」であった。この日本人の人形観が転換するのが近代である。人形を収集の対象とするコレクターたちが出現し、人形は不気味な「他者」から自己を投影する欲望の対象となった。この展覧会では、日本を代表するフィギュアメーカーである海洋堂の作品を紹介するとともに、土偶・埴輪や「ひとがた」に始まる日本の人形文化を通覧し、そのなかに現在のフィギュア文化を位置づけた。
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変身―仮面のひみつ― なつやすみ親子シリーズ
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2010/7/17(土)ー9/23(木・祝)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
世界各地ではさまざまな仮面が作られる。人は仮面をつけると不思議な力を持つカミに変身を果たし、そして祭りに登場し人知を超えた活躍をする。兵庫県でも正月の鬼追いや田楽、獅子舞などの祭りに仮面が登場している。このような仮面の変身はテレビで活躍する変身ヒーロー達の誕生にも影響を与えた。展覧会ではアフリカやオセアニア、アジアを始めとする世界の仮面、そして、私たちが暮らしている兵庫県に伝わる仮面を中心に展示し、世界の仮面が持つ想像を絶する造形の魅力や、さらには仮面を使った変身の秘密を紹介した。
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彩―鶴澤派から応挙まで―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2010/4/24(土)ー6/13(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、共催/神戸新聞社
円山応挙の師匠は明石出身の画師・石田幽汀であり、幽汀は京都を拠点に活躍した鶴澤派の画師だった。この展覧会では、その鶴澤派から応挙までの流れに注目した。 鶴澤派は、江戸幕府に仕えた狩野家から分派した画師集団である。鶴澤探山、探鯨、探索、探泉、探春、探龍、探真と続き、明治時代を迎えた。鶴澤派は京都御所障壁画制作に参加するなど、京都で多くの重要な仕事を行ったが、その活動の注目すべき特徴の一つに弟子の養成システムがある。円山応挙の出現も、これがあったからなのである。 この展覧会では初紹介となる個人コレクションを中心とし、鶴澤派から応挙までの作品、関連資料などを紹介した。
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ミニチュアの世界―小林礫斎と手のひらの宇宙―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2010/1/30(土)ー3/28(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
わが国では古来より「ちいさきもの」を愛でる文化が息づいており、江戸玩具や雛道具として、そこに存在した美意識や職人の技術が受け継がれていました。その流れのなかで、明治から昭和にかけて小林礫斎(こばやしれきさい:1884-1959)と一流の職人たちは、現代ではもはや再現不可能なほどの匠の技と芸術性を凝縮し、卓越したミニチュアを作りました。 故・中田実氏は、礫斎作品のなかでも格段に小さい、極小のミニチュアを集めつづけ、彼の死後、コレクションは兵庫県芦屋の地で永らく守り伝えられてきました。氏の没後は東京都渋谷区のたばこと塩の博物館に寄贈され、同館により整理と調査研究が進められて来ました。この展覧会では同館に寄贈された旧中田実コレクションを中心に、小林礫斎とその工房によるミニチュアを一堂に会し、礫斎の足跡を回顧したものです。 会場では、技法や意匠のルーツとなった日本の古美術作品をあわせて紹介し、わが国に根づいた「ちいさきもの」を愛でる美意識の系譜に、こころを馳せる契機となるよう企画いたしました。
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国宝 沖縄・琉球王国の美
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2009/10/10(土)ー12/6(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、兵庫県神社庁
兵庫県内には多くの沖縄出身者が在住し、昭和47年(1972)に兵庫県と沖縄県とは、友愛提携に調印した。それから37年、今日まで各方面で活発な相互交流が推進されてきた。しかし、これまで兵庫県内では沖縄の歴史や文化を紹介する大きな展覧会は開催されたことがなかった。 琉球王国は、1429年に首里城を拠点として成立し、中国との進貢貿易を主軸に日本・朝鮮、さらに東南アジアに及ぶ地域との貿易を展開、海外文化を摂取して独自の文化を開花させた。江戸時代初期には薩摩藩の侵攻を受けその支配下に入ったが、対外的には独立国として中国との進貢貿易を継続して行った。 そのような中で琉球王国は、17世紀以降、中国や日本から積極的に諸技術を導入して美術工芸の振興に力を注ぎ、琉球の文化は、紅型や織物、漆器や陶器、絵画や文学など広範囲にわたって花開いた。 本展は、近世琉球の文化を象徴する美術工芸品の珠玉の数々を一堂に会し、その美しさや魅力に迫った。また沖縄県唯一の国宝に指定されている琉球王尚家に伝来した王装束をはじめとする衣裳や調度類などを展示し、琉球王朝の文化を紹介した。