たたら・製鉄研究班の今年度第1回目の研究会が、平成29年6月11日(日)、館内会議室で開催された。
笠井今日子共同研究員による「『宝暦六年鉄山一件』資料調査の中間報告」と、大槻守客員研究員によるコメント報告により、 「宝暦六年鉄山一件」という史料群が、宝暦6年(1756)~寛政6年(1794)、 宍粟郡内の幕領の鉄山と鉄砂流山の請負をめぐる書類綴り資料であることが明らかにされた。
また伏谷聡共同研究員は、「「千草屋手控帳」の校訂について -見えてきた課題-」と題する報告をおこない、 原本写真資料などにもとづき、「千草屋手控帳」を再校訂した結果を述べた。

討論では、出雲・石見のたたら製鉄との比較分析なども含め、活発な議論がおこなわれ、その成果が、 『ひょうご歴史研究室紀要』の第3号誌面に反映されることになった。
参加者は16名だった。

(文責・坂江渉)