明治大学日本古代学研究所が主催し、ひょうご歴史研究室と県立考古博物館が共催する公開シンポジウム「『播磨国風土記』研究の現代的意義」が、平成28年11月12日(土)、東京の明治大学駿河台キャンパス・グローバルフロント1階の多目的室にて開かれた。室から、坂江渉研究コーディネーターと古市晃客員研究員(神戸大学准教授)が講演をおこない、そのほかEdwina Palmer・吉村武彦・和田晴吾の3氏も講演をおこない、15:45~16:50、5人による公開討論がおこなわれた。(講演は11/12 公開シンポジウムのとおり」)

討論全体は、『播磨国風土記』は、口承文学資料として「世界遺産」的価値をもつと指摘するパーマー氏の指摘を軸にしてすすめられ、上代特殊仮名遣いの「甲類」と「乙類」の違いはどこまで遵守されていたのか、口承資料を文字化する時に現れる播磨的特色は何か、播磨の国内統一を体現する伊和大神を勢力をどうみるか、あるいは文字資料を解釈する際の客観的基準をどこに置くか、などの点が議論された。参加者は市民も含めて合わせて115名だった。

E.パーマー氏講演の写真
▲E.パーマー氏講演
坂江講演の写真
▲坂江講演
会場風景の写真
▲会場風景