ひょうご歴史研究室の活動も、今年4月以降で10年目に入ります。しかし残念ながら今年度3月末に、「たたら製鉄研究班」も解散することなりました。ただし当班が取り組んできた「たたら製鉄入門解説書」作りの企画は持続されます。また大阪湾岸と淡路の地域史研究班と第Ⅱ期「鳴門の渦潮」調査研究プロジェクトも継続されます。

 このうち第Ⅱ期「鳴門の渦潮」調査研究プロジェクトでは、館蔵の「淡路名所図会」や淡路島の絵図類などを活用して、松並木の街道、参道、白砂青松、溜め池、神仏習合の姿など、「鳴門海峡の渦潮と淡路島の文化的景観」の解明をめざし、9名の調査委員が共同調査をすすめています。今年度は合わせて2回の合同研究会を開き、また年度末には3回目の合同研究会と現地調査がおこなわれる予定です。それらの成果は、来年度2月に調査報告書として公表することになっています。ご期待いただければ幸いです。