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名所めぐり城崎温泉きのさきおんせん
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城崎温泉は円山川の支流大谿(おおたに)川を挟んだ温泉街となっている。温泉は舒明天皇の時代(7世紀)にコウノトリが足の傷を癒しているのを見て発見されたという。付近にある温泉寺は真言宗の寺で、温泉街より大谿川の上流にある。寺伝によると温泉の由来は、720(養老4)年に道智上人がまんだら湯を湧き出させたことに始まり、寺の開山は天平年間(729~749)であるとされる。古来、温泉の管理権は温泉寺にあって、入湯者が寄進した記録なども残っており、これが外湯の基盤となった。温泉街は大谿川を挟んで1kmほど続く。古来より王侯貴族や文人も多く訪れており、志賀直哉の名作『城の崎にて』でよく知られているほか、幕末には桂小五郎(のちの木戸孝允)が京からの追っ手から逃れて、城崎に半年ほど潜んだという。城崎温泉は京の町医者香川修庵と幕府の儒官柴野栗山が激賞したことで有名になり、江戸時代、摂津の有馬温泉と名湯日本一の座を激しく争い、出版元を巻き込んだ宣伝合戦を繰り広げた。
所在地 : 豊岡市城崎町
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