ここから本文です。
名所めぐり天上寺てんじょうじ
※画像をクリックすると拡大画像が見られます(新しいウィンドウ)
天上寺は現在摩耶山の頂上の海抜715mにある。寺伝によれば、646(大化2)年にインドの高僧、法道仙人が開創したと言われる。その後、唐に渡った弘法大師が帰国の際に釈迦の聖母「摩耶夫人像」を安置したことから、寺のある山を摩耶山と呼ぶようになったと伝えられている。古くから俳人に親しまれた寺で、与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」という有名な句は、蕪村が摩耶詣の途中に詠んだ句とされている。『摂津名所図絵』には現在と違って摩耶山の中腹に寺が描かれているが、当時の寺は昭和51年の放火によりことごとく焼失した。現在山の中腹には基壇を残すのみである。
移転後の現在地からは遠く瀬戸内海に淡路島まで望むことができる。
所在地 : 神戸市灘区摩耶山町2-12
ここまでが本文です。