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名所めぐり須磨寺(福祥寺)すまでら(ふくしょうじ)
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須磨寺は、正式には福祥寺という真言宗の寺で、新西国第24番札所である。886(仁和2)年、聞鏡(もんきょう)上人が勅令を受けて七堂伽藍(がらん)を建立し、聖観世音菩薩坐像を本尊としたと伝わる。宮殿(くうでん・仏像を祀る御殿・国指定文化財・重文)は下層が唐様、上層が和様の折衷様という珍しい形式である。周辺は源平の古戦場で、境内の「源平の庭」、敦盛の首を洗ったという「首洗池(くびあらいいけ)」、その首実検の際に源義経が座ったとされる「義経腰掛松」など源平合戦にゆかりのあるものが多い。寺には県重要無形文化財指定の須磨琴の演奏が伝えられる。江戸時代には法要の際などに寺宝を公開する御開帳で多くの参拝者を集め、大いに賑わった。御開帳は50日間ほど催され、大坂から姫路の範囲には、宣伝のための立て札や張り紙が出されたという。
所在地 : 神戸市須磨区須磨寺町4-6-8
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