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名所めぐり尼崎~須磨の浦あまがさき〜すまのうら
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『摂津名所図会』には瀬戸内海の沖から本州を眺めた風景が描かれている。頁の中央に和田岬と兵庫津、右頁に尼崎、左頁に遠く播磨国が見える。一般的に江戸時代の旅は徒歩によるものと思いがちであるが、船での旅も広く行われていた。旅の心得が記された『旅行用心集』では、危険であることを理由に船旅を勧めていないが、波の穏やかな瀬戸内海は比較的安全であったようである。船の旅は疲れが少なく、歩くより早く到着するのが利点と言えるが、費用が高くつく。商用や物資を輸送する場合は船の方が合理的であると言えるが、旅を目的とした人が歩いた場合の宿泊費用や渡し賃などと比較した場合は、どちらの効率が良かったのか興味深い。
所在地 : 尼崎市~神戸市の海岸
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