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名所めぐり達身寺たっしんじ
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達身寺は曹洞宗の寺で、圓通寺の末寺である。もとは清住の北にある十九山の一つ、達身山にあった。開基は『丹波志』に行基と記されているが、法道仙人の開基とも伝わる。創立年代は不明であるが、宝物殿に平安前期の造像様式を持つ薬師如来像が安置されているため、平安初期山岳仏教の興隆期に繁栄したとも推察できる。天正年間(1573~92)に兵火により山頂のタルミ堂を残し全山焼亡したが、元禄年間(1688~1704)に本堂が再建された。仏像の大部分は10~12世紀に作られたもので、特に王城守護の神で外敵退散の力を備えるという兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)が多い。「丹波の正倉院」とも言われ、宝物殿には国指定の重要文化財や県指定の文化財などを保管している。
鶴の置物が配された庭や茅葺き屋根の本堂は、四方を山に囲まれたのどかな農村の風景と見事に調和している。
所在地 : 丹波市氷上町清住259
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