これまでの展覧会
たくさんの歴史に纏わる展覧会を行ってきました。
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唱歌!西洋音楽がやって来た-明治の音楽と社会-
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2021/7/17(土)ー9/5(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
西洋音楽が本格的に日本に導入されたのは明治期であり、多くの人々にとっては、小学校で習う唱歌が最初に出会う西洋音楽であった。唱歌が生まれて約140年経つ現在、伝統的な日本の歌と感じられるほど、世代を問わず広く親しまれ私たちの身体になじんでいる。 この展覧会では、幕末における西洋音楽との出会い、明治期の西洋音楽の導入やその影響などを、唱歌を中心に紹介した。
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広告と近代のくらし
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2021/4/24(土)ー7/4(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
広告としての役割をもっていた錦絵や、地域の企業や商店が顧客に配布していた引札にはじまり、近代の新しいメディアとしての新聞・雑誌に掲載された広告、そして映画やイベント、百貨店のポスター、チラシにいたるまで、近代の社会では、さまざまな広告が生み出されてきた。 この展覧会では、当館の所蔵資料を中心に、明治から大正、昭和にかけての多彩なデザインをもつ広告の移り変わりについて、その背景にある近代のくらしの変化とともにたどる構成とした。
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絵そらごとの楽しみ-江戸時代の絵画から-
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2021/1/30(土)ー3/21(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
江戸時代の絵画にはさまざまな景色や人、いきものが描かれるが、そこには現実とは異なるイメージが重ねられたり、当時の人びとにとって理想的な姿が投影されたりすることがあった。こうした絵のなかに隠された当時の「絵そらごと」を読み解くことで、これらの作品をより深く楽しむことができる。この展覧会では「絵そらごと」をキーワードに、当館の収蔵品や地域ゆかりの作品を紹介した。
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女たちのひょうご-千姫から緒方八重まで-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2020/10/3(土)ー11/23(月・祝)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
江戸時代の女性たちは何を考え、どのように生きたのだろうか。一般的には、当時の女子教訓書『女大学』などで理想とされた、従順で貞淑な女性像で語られることも多いかもしれない。しかし、その一方で、よりよい暮らしを求めて自ら考え、行動した女性たちの存在もまた各地に伝えられている。 本展では、千姫や田ステ女、大石りく、緒方八重などの著名な人物から商家や庄屋の女性まで、“ひょうご”ゆかりの女たちを多数取り上げながら、江戸時代の女性の多様な人生について考える。
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驚異と怪異-モンスターたちは告げる-
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2020/6/23(火)ー8/16(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社、国立民族学博物館、千里文化財団
ヨーロッパや中東においては、犬頭人、一角獣といった不可思議ではあるが実在するかもしれない「驚異」は、神の偉大な力を示すものととらえられ、自然に関する知識の一部として伝えられた。また、東アジアにおいては、流星や異形の生き物の誕生など、通常とは異なる現象は、天や神仏からの警告である「怪異」としてとらえられ、歴史書のなかに記録された。 本展では、国立民族学博物館所蔵の民族資料を中心に、人魚、竜、怪鳥、一角獣など、さまざまな世界の想像上の生き物について紹介するとともに、警告・凶兆(モンストルム)を語源とする怪物(モンスター)の文化史的な意味について考えた。
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スケッチでたどる兵庫の建築と景観
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2020/1/25(土)ー3/22(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
姫路および兵庫各地の古民家や町並みなどを色鮮やかに描いた、元美術教師の内海敏夫氏(1918-2010)と、歴史的建造物や景観などを、単色のペン画を用いて約2000枚の作品を描く沢田伸氏(1948-)の、但馬、丹波、播磨、淡路、摂津の旧五国からなる兵庫県の各地に建てられた建造物や懐かしい景観を描いたスケッチを展示し、古き良き兵庫の風景を披露し、兵庫の魅力に触れる機会とした。
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お城ができる前の姫路
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2019/10/5(土)ー11/24(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
江戸時代の初めに池田輝政が現在の姫路城を築城する以前、姫路はどのようなところだったのか。姫路の市街地やその周辺には、円教寺、随願寺、広峯神社、播磨国総社など古代以来の系譜を引く寺社が数多くあり、豊かな中世の文化財が伝えられている。こうした寺社は、姫路が播磨国府所在地として、古代以来播磨の政治・文化的中心としての役割を果たしてきた中で形成されてきたものである。 また、瀬戸内海水運の港町として栄えた網干や英賀、飾磨などにも、数多くの中世の文化財が伝えられてきている。さらに、山側の各地域にも、村々の営みの中で育まれてきた文化財が豊かに残されている。こうした姫路周辺地域の中世の文化財は、都鄙間交通の中で生み出され、伝えられてきたものも数多く認められ、京都・畿内に近い地域として、中央の動向と密接に関わりながら発展してきた県域の歴史の特性の一端をも示してくれるものといえる。 こうした姫路の中世史に関しては、平成30年春に『姫路市史』の該当巻も刊行され、近年の成果がとりまとめられた。この展覧会では、こうした成果も踏まえつつ、姫路に伝わる中世の文化財をとおして、中世姫路の姿を紹介し、お城だけではない姫路の魅力を再発見していただく機会となることを目指した。
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へんがおの世界―笑う門には福来たる!―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2019/7/13(土)ー9/1(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
「変顔」をテーマに入江コレクションを中心とした館蔵品を紹介。「変顔」とは見た人を笑わせるような、おかしな表情をつくることである。現代の私たちが見るとどこかおかしな、笑ってしまう表情をしているヒト・妖怪・キャラクターを取り上げ、「顔」の表現の歴史を通して、表現豊かな日本美術の新たな一面を知る機会とした。
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五大浮世絵師展―歌麿・写楽・北斎・広重・国芳―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2019/4/20(土)ー6/16(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
成熟した女性の色香の漂う美人画で一世を風靡した喜多川歌麿。強度なデフォルメで演技の一瞬を劇的に捉えた役者絵を発表した正体不明の東洲斎写楽。末期浮世絵に新風を吹き込んだ風景画の葛飾北斎と歌川広重。浮世絵が最も爛熟した黄金期、美人画・役者絵・風景画など様々なジャンルで人気を博した四大スターが活躍した。 当館では、2011年の秋に彼らを取りあげた特別展「四大浮世絵師展 中右コレクション」を開き好評を得ている。 今回は、これらの4人の絵師に、画想の豊かさや斬新なデザイン力を持ち、奇想天外なアイデアや確実なデッサン力を兼ね備えて現在人気の高い歌川国芳を新たに加えて、浮世絵の頂点を極めたこれら5人の絵師の展覧会を開催した。
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姫路 今むかし partⅢ
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2019/1/26(土)ー3/24(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
明治・大正・昭和・平成と続く姫路の今昔の変遷については、過去2回(平成23年/27年)の「姫路 今むかし」展で大好評を得たところであり、とりわけ高橋秀吉コレクション(館蔵)の古写真を中心とした懐かしい風景との再会には、数多くの観覧者の郷愁と関心を呼びおこした。まさに今、平成という時代が終わろうとする歴史の節目にあたり、続編の展覧会の開催には絶好の機会であると思われ、姫路城や市井の日常を記録した各種の印刷物・地図・写真などを通して、現代人の記憶の中にある身近な生活文化の場面に接し、自分史の中での過去と現在が出会う楽しさを満喫していただこうと企図した。
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ほろよい・ひょうご ―酒と人の文化史―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2018/10/6(土)ー11/25(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
兵庫には酒造りにゆかりのある地域が多く、様々な人が「ひょうご」の酒の発展を支えてきた。特に、江戸時代には伊丹や灘地域の酒が「下り酒」として江戸で大人気となる。酒造家たちは様々な工夫を重ねながら酒を造り、飲み手もまた趣向をこらしてそれを楽しんだ。 本展では、江戸時代を中心にその歴史と文化について紹介するとともに、絵画や文学資料などを通して、酒と人との関係を考えた。
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ふしぎジオラマミュージアム ―兵庫県立歴史博物館×海洋堂フィギュアミュージアム黒壁―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2018/7/14(土)ー9/9(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
「ジオラマ」といえば、現在では模型を使ってさまざまな場面や情景を再現したもの(情景模型)を意味するようになっている。しかし、もともと「ジオラマ(diorama)」とは、写真の発明で知られるルイ・ダゲールによって考案された、光学的な仕掛けを用いた見世物のことであり、そのルーツをのぞきからくりに求めることができる。平面的な絵やごく限られた情景模型を別の世界のように錯覚させる一種のヴァーチャル・リアリティ、それこそが「ジオラマ」であった。 滋賀県長浜市にある海洋堂フィギュアミュージアム黒壁で製作されている「ボックスジオラマ」は、そうした「ジオラマ」本来の特性を持ったものと言える。この展覧会では、当館蔵「入江コレクション」の光学玩具・組上絵と、海洋堂フィギュアミュージアム黒壁の「ボックスジオラマ」を通じて、ジオラマの歴史をたどるとともに、その不思議な視覚世界へと観覧者をいざなった。
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線路はつづく ―レールでたどる兵庫五国の鉄道史―
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2018/4/28(土)ー6/17(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
旅客、貨物の鉄道輸送を足元で支える役割をレールは果たしている。わが国に鉄道が走り始めた明治初期には、鉄の生産体制がまだ整っていなかったため、当時の鉄道レールは多くが海外からの輸入に頼っており、明治末頃より国産化が進められてきた。レールの側面にはレールの製造者や製造年月、発注した鉄道会社名などが刻印されていることが多く、そこに刻まれた世界各地の製鉄メーカーや日本各地の鉄道会社の名前から、わが国の鉄道の歩みを読みとることができる。 この展覧会では、さまざまな役割を終えて県内各地で保管された古レールを展示し、その側面に刻印された製鉄会社や鉄道会社名などから兵庫の鉄道史をたどるとともに、時刻表や旅行案内などの展示により、鉄道網の発達についての展示も行った。
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ふろくの楽しみ 明治~平成の子ども雑誌から
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2018/1/27(土)ー3/25(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
当館では平成25年度春に、明治末から昭和20年の終戦までの少女雑誌や挿絵原画等の展示をとおして戦前の「かわいい」を紹介する展覧会を開催した。その展示資料の中でも、昭和初期に発行された少女雑誌のふろくに強い反響があった。 それを受けて、本展では少女雑誌だけでなく、日本の幼年、少年向けの雑誌のふろくにも注目し、明治から昭和そして平成にかけて刊行された子ども向け雑誌のふろくの展示をおこなった。また、大人向け雑誌や新聞のふろくも紹介し、多様なふろくの楽しみを紹介した。
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ひょうごと秀吉 ―近年の新紹介資料を交えて―
- 種類
- 特別展
- 開催
- 2017/10/7(土)ー11/26(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
豊臣秀吉は統一政権を樹立して中世を終わらせた。県域においても、織田信長の家臣として天正8年から9年(1580~1581)にかけて播磨・但馬・淡路を制圧するとともに、その後の支配制度の変革をとおして中世社会から近世社会への転換を導いた。秀吉に関しては、近年、たつの市や豊岡市などで、新発見の古文書の紹介が相次いでいる。本展では、こうした新資料を交えつつ、県域に伝来したものを中心に、秀吉の足跡を示す資料や、県域に定着した豊臣系大名に関する資料を紹介し、あらためて秀吉が県域の歴史において果たした役割を見直す機会とした。
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れきはく玉手箱
- 種類
- 特別企画展
- 開催
- 2017/7/15(土)ー9/10(日)
- 主催・共催
- 兵庫県立歴史博物館、神戸新聞社
博物館には膨大な数量の資料群が収蔵されており、現在から未来への保存が図られることで、過去の大切な歴史の証言が次世代へと受け継がれていく。当館では個々の資料の分析・整理を施しながら、その内容を読み解いた研究成果を逐次公開することで、1983年の開館以来、県民のふるさと意識の醸成や地域の学習活動に貢献してきた。 この展覧会では過去と未来の間にあって、時流の速さに自身を見失いがち現代人の立場に想いを寄せ、多彩な館蔵資料を“お宝”として紹介することにより、懐かしさとともに自分史の主人公としての各人の物語を再確認する企画とした。