企画展 「童謡と大正ロマン」 開催期間: 2025年10月04日(土) 〜 2025年11月24日(月)

報道関係の方へ
本展に関して、新聞、広報誌、テレビ等にて掲載・放送するにあたり、下記の「記者発表資料」をご覧いただき、「資料請求書」の提出をお願いいたします。
(※下部に記者発表資料(PDF)と資料請求書(Word)のデータを添付します。)
大正期は子供独特の感性「童心」が注目された時期でした。このような風潮は都市部のサラリーマン家庭などでひろまり、芸術性の高い児童雑誌が多く刊行されました。
本展では、童謡を中心に大正期の児童文化を紹介します。主に取り上げる雑誌『赤い鳥』は、大正7年(1918)の発刊から、童謡を中心とした大正期の児童文化をけん引しました。また、同時期に刊行された『青い鳥楽譜』は、播磨・高砂出身の作曲家・佐々木すぐるが自費出版していたもので、表紙画には淡路島生まれの童画家・岡本帰一らが携わっています。
大正期の芸術的な雑誌の表紙などをご覧いただきながら、大正ロマンの魅力を存分にご堪能ください!
展覧会のみどころ
雑誌『赤い鳥』をはじめとした同時期を象徴するような各誌の表紙絵を展示!
小説家、童話作家として知られる鈴木三重吉が創刊し、同時期における児童文学運動をけん引した『赤い鳥』創刊号をはじめ、『童話』・『金の船』・『おとぎの世界』などの追随した雑誌の表紙絵などがご覧いただけます。なかには、レコードにもデザインが施されているものもあります。
また、当時の女学生に人気のあった『セノオ楽譜』には、あの竹久夢二の作品も登場します!
高砂出身の作曲家・佐々木すぐるが自費出版していた『青い鳥楽譜』がずらり!
モダンなデザインで定評のある童画家・武井武雄などが描いた『青い鳥楽譜』の表紙絵のうち約100点を一挙公開(一部パネル展示あり)。なかには淡路・洲本出身の童画家・岡本帰一の作品もみられます。これほどにも『青い鳥楽譜』が一同にそろうのは初めてです!
当時の童謡を聞くことのできるコーナーも設置!
本展に合わせて、国立国会図書館が配信する古いレコード音源を当館でも聞くことができるようになりました。一部は展示室内のタブレットからも聞くことができます。
※出品件数:合計約220件(予定)
開催概要
会期 | 令和7年(2025)10月4日(土)~11月24日(月・振休) 45日間 |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 ※ただし10月13日(月・祝)・11月3日(月・祝)、11月24日(月・振休)は開館(翌平日が休館) |
会場 | 兵庫県立歴史博物館 特別展示室 〒670-0012 兵庫県姫路市本町68 電話:079-288-9011 FAX:079-288-9013 |
主催 | 兵庫県立歴史博物館 神戸新聞社 |
後援 | 兵庫県、兵庫県教育委員会、姫路市、姫路市教育委員会、高砂市、高砂市教育委員会、たつの市、たつの市教育委員会、NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西 |
広報協力 | 山陽電気鉄道株式会社、神姫バス株式会社 |
協賛 | 公益財団法人日本教育公務員弘済会兵庫支部 |
大人 | 700円(550円) |
大学生 | 550円(400円) |
70歳以上 | 350円(250円) |
障がい者 | 一 般:150円(100円) |
高校生以下 | 無料(無料) |
備考 | ※( )内は20人以上の団体料金 ※障がい者1人につき、介護者1人は無料 |
展覧会の構成とおもな展示資料
序章 大正7年の子どもの世界
童謡を生み出した児童文芸雑誌『赤い鳥』が 創刊された1918年(大正7年)時点の児童文化 を紹介します。
第1章 『赤い鳥』と童謡運動
『赤い鳥』などの児童文芸雑誌で、古くから使わ れていた「童謡」という言葉に新たな意味が吹き込ま れ、展開していく様子をみていきます。

大阪府立中央図書館国際児童文学館蔵
第2章 ひろがる童謡
児童文化の枠を超えて一大文化芸術運動となっ た童謡が多様化していく流れを紹介します。

兵庫県立歴史博物館蔵(入江コレクション)

兵庫県立歴史博物館蔵(入江コレクション)
第3章 楽譜にみる大正ロマン
文学・音楽・美術という3分野の芸術の結晶ともいえる楽譜を多数紹介します。

兵庫県立歴史博物館蔵 (入江コレクション)

兵庫県立歴史博物館蔵 (入江コレクション)

兵庫県立歴史博物館蔵 (入江コレクション)
終章 童謡のゆくえ
昭和に入り、時代の渦に呑まれ変化する童謡をみていきます。
特別展示 歌いつがれる童謡
2006 年(平成18)「日本の歌百選」で選定された童謡のうち、戦前の約20曲を紹介します。

兵庫県立歴史博物館蔵 (入江コレクション)