この屏風は、江戸から大津(近江国)までの東海道を描いたものである。街道には旅をする人々や大名行列、宿場の家並み、各地の城などが描かれ、地名や宿場名を記した短冊が付されている。 この屏風の特徴は、一双の屏風の中央に起点(江戸)を置き、S型に街道を配していること、および、街道の最後が京都ではなく、その手前の大津で止められていることである。普通、東海道を屏風に描く場合、右隻右端の江戸から出発し、街道を右から左へ、あるいは上下2段に分けて同様にたどり、左隻左端の京都で終わるように描かれるものであるから、この屏風のように中央から始まり、S型に各地を経て再び中央に戻るのは、きわめて珍しい構成といえる。
資料解説
この屏風は、江戸から大津(近江国)までの東海道を描いたものである。街道には旅をする人々や大名行列、宿場の家並み、各地の城などが描かれ、地名や宿場名を記した短冊が付されている。
この屏風の特徴は、一双の屏風の中央に起点(江戸)を置き、S型に街道を配していること、および、街道の最後が京都ではなく、その手前の大津で止められていることである。普通、東海道を屏風に描く場合、右隻右端の江戸から出発し、街道を右から左へ、あるいは上下2段に分けて同様にたどり、左隻左端の京都で終わるように描かれるものであるから、この屏風のように中央から始まり、S型に各地を経て再び中央に戻るのは、きわめて珍しい構成といえる。